発熱が怖くて投与しすぎるのは考えものです。 アセトアミノフェン(アンヒバ、カロナール)の場合も熱の様子をみて、 最低でも6時間以上の間隔で上げてください。
よくある質問
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(小児)坐薬を使いすぎると良くないと言われますが本当ですか?
アセトアミノフェン(アンヒバ)の副作用は殆どありませんが、 坐薬の基剤により多少軟便になったりすることはあります。 規定の投与方法を守れば何ら問題はありません。 “良くない”とは世間一般にお母さん方の間で”何となく”言い伝えのように言われていることであり、 医師が言っていることではありません。 投与しやすい点と比較的吸収が早いとも言われ、 胃腸障害がより少なく使い易いお薬です。 他のお薬と同様の位置づけで使用しましょう。
(小児)体温計にはいろいろありますが、どれが一番正確なのですか?
現在では一般的にピッピッとなる電子体温計が使われています。 その使い方の簡便さから、昔ながらの水銀体温計に取って代わられつつあります。 電子体温計でも、5秒で測れるもの、90秒で測れるもの、10分かかるもの、 腋の下ではなく、耳で測るものと色々あり、購入に際しても迷うところです。 10分かかるものは、実測式と言われ、 比較的実際の体温に近いものを測定します。 ただ、10分間かかるので、それより短い時間で測れる体温計を知ってしまうと、 実際には10分間が耐えられず、長いと感じてイライラすることが多いようです。 90秒のものは、予測式と言われ、実測ではありません。 最初の90秒の体温の上昇率から10分後の体温を予測して体温を示します。 ですから、条件によっては測る度に体温が違ったりして、 高かったり低かったり出ることがあります。 また、一時期、耳で測る体温計がもてはやされましたが、 小児にでは鼓膜に炎症の及ぶこともあり、 また鼓膜温ではなく、外耳道を測定している場合も多く、 値の信憑性を巡り様々な意見も飛び交いました。 現在のところ腋下で計る90秒のものが一般的なようです。
以上のことから、どれが一番正確とわけではありませんが、 それぞれの性質をみて、あまりにも体温にヒステリックにならずに判断してください。 予防接種の時も泣き喚いたりすると体温が上がってしまい、非常に判断に困ることがあります。 病院に来る前にゆっくりした状態で、家で測ってみてください。
(小児)嘔吐のあるときどういうことに注意すればよいですか?
一般的にお子さんは嘔吐をしやすいです。 例えば咳をしたとき、喉の痛み、便秘、食べすぎ、飲みすぎ、頭痛、乗り物酔い、風呂上りなど様々です。 また、乳幼児期は、食道と胃を結ぶ噴門部というところの発達が未熟でゆるみやすいため、 ちょっとしたことで胃の内容が逆流してしまい嘔吐してしまいます。 ですから、1度限りの嘔吐で、普段とあまり変わらないようであれば心配は要りません。 しかし、回数の多い場合は必ず診察を受けましょう。 小児科で多いのは、毎年10月下旬ごろから4月位まで流行る、 ウイルス性胃腸炎(感冒性胃腸炎、おなかの風邪)です。ロタウイルス、ノロウイルスなどです。 この場合、熱があることもないこともありますが、嘔吐は突然に始まります。 下痢は同時か、それより1日位遅れて始まり腹痛をともなっていることが多いです。 なんと言っても、脱水を起こさせないことが大切です。 もちろん脱水症状が強い場合は病院にて点滴を受ける必要がありますが、 その他でしたら自宅でも脱水を避けるため、水分の補給に勤めます。 ただ、吐気が強いときは、吐気止めなどで一旦吐気が落ち着いたら開始します。 目安としては最後に嘔吐した後、1時間ぐらいしたら、口から水分補給をします。 補給の仕方ですが、喉が渇いているためお子さんは水分を欲しがります。 しかし、水分を好きなだけ一気に飲ませてしまうと、すぐ吐いてしまいます。 嘔吐のあるときは胃が激しく動いているので、胃を満タンにしてしまうとすぐに吐きます。 ですから、少量ずつ回数を多くして水分を与えます。 最後の嘔吐から1時間位したら、まずコップ1/4~1/5位の量の水分をあげます。 10分~15分様子をみて、嘔吐がなければ同じ量を与え、同様に繰り返して行きます。 そして次第に与える量を増やしていき、体にできるだけ水分を補給させます。 大抵の場合は、このやり方で治まります。 また、与える水分ですが、体液に近い成分(点滴の内容と同等)のイオン飲料が良いでしょう。 乳幼児用アクアライト、OS-1、幼児用ポカリスエットなど、 子供の体液バランスを考えたものが販売されていますので、 こういったものをうまく使うことで不要な点滴を避けることができます。 ただし、味をよくするためにナトリウム濃度を多少低くしてありますので、 合間にお味噌汁などを適当にうすめて、 追加補給すると良いでしょう。 一方、大人用のスポーツドリンクは小児の下痢とか脱水の治療用にデザインされているわけではありません。 電解質(ミネラル)濃度が低く糖分が多いのが特徴です。 悪くはありませんが、大量に与えると乳幼児では水中毒と呼ばれる状態を引き起こすことがありますので注意して下さい。
(小児)下痢のときの食事はどうしたら良いでしょうか?
母乳児はそのまま母乳を与えて構いません。 それ以降ですと、最初はきちんと食事療法をやり、回復を早くさせます。 最初の食事療法に失敗すると下痢はだらだらと続きます。 下痢症が長く続いてしまうと、いわゆる”2次性乳糖不耐症”になることがあります。 こういう時期には、乳糖を含む食品(牛乳、粉乳、ヨーグルト等)を制限します。 そして、お粥、米飯、うどん、魚、豆腐、肉、卵をあげます。 また、果物は良いのですが、過剰に与えると下痢を助長しますので注意してください。 粉ミルクが必要な場合には、乳糖を含まない粉ミルクに変えます。 ラクトレス(明治)、ノンラクト(森永)などがあります。 今まで食事療法は慣習的に厳重に行われてきましたが、 乳児期以降では、 少し回復したら早めにいつも食べなれているものに戻すというのが一般的な考え方になってきました。
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