蕁麻疹
蕁麻疹の症状は、赤く盛り上がった発疹（膨疹：ぼうしん）が出現し、痒みを伴い、時に痛痒くもあります。 これらの症状は、数十分から数時間で消えることもありますが、症状の消褪を繰り返し一日中続くこともあります。 発疹の大きさは様々で1～2mmくらいのものから、全身に覆うものもあります。皮膚の毛細血管が膨張し赤くなります。 血液のなかの血漿成分がし浸出し、皮膚が盛り上がります（膨疹）。 発疹の形は様々で「円形」「楕円形」「線状」「花びら状」「地図状」などですが、治療法は同じです。
急性蕁麻疹は、症状が出始めてから1か月以内に治まるものを言います。
慢性蕁麻疹蕁麻疹症状が1か月以上続くものを言います。 慢性蕁麻疹の殆どは原因不明です。
蕁麻疹は、食べ物や運動、疲労など、さまざまな刺激が原因となり、 その人の過敏な体質や体調も加わり複雑に絡んでいると考えられています。 その人の体質や体調によっても、刺激に反応したりしなかったり掴み所がないのも特徴です。 ストレスや体調がさらに反応を複雑にしています。
様々な原因
・振動や圧迫などの機械的な刺激
・温度の変化や日光もなど。
・物理的蕁麻疹：皮膚そのものに刺激が加わる時に起こる（振動・圧迫等）。 物理的蕁麻疹は皮膚の膨らみ（膨疹）が小さく、1時間程度で消えることが多い。
・温熱蕁麻疹や寒冷蕁麻疹刺激：温熱や寒冷などの温度の変化
・日光蕁麻疹：日光なども蕁麻疹を起こす。
・コリン性蕁麻疹：お風呂、発汗で症状が現れる。1時間程度で消えることが多く、膨疹が小さいのが特徴です。
・じんま疹すべてが、アレルギー性とはかぎりません。物理性じんま疹や寒冷性じんま疹などは、アレルギーと関係ありませんし、 またアスピリンなどの鎮痛薬や食品添加物のサリチル酸などが反応して起こるじんま疹もアレルギーではありません。
蕁麻疹の治療
蕁麻疹の原因は様々でありますが、 じんま疹の多くは、皮膚の肥満細胞から出てくるヒスタミンという物質が関係しています。 アレルゲン、その他の原因によって皮膚の肥満細胞から放出されたヒスタミンは 血管や神経に作用して、痒みや、 皮膚が赤く盛り上がる膨疹など蕁麻疹の症状を現す。
ヒスタミンの働きを抑えることが治療のポイントです
抗ヒスタミン薬や抗ヒスタミン作用のある抗アレルギー薬。
これらを服用していれば、たいていの症状は治まります。 しかし勝手に服用を中止すると再び症状が現れます。 原因がはっきりしていない慢性蕁麻疹は、 症状の消褪がありコントロールが難しいです。 症状が出ていなくても抗ヒスタミン薬や 抗アレルギー薬を服用し続けることが大切です。 また、日常生活の注意 それに加えて、なにより日常生活では疲労やストレスをためないこと。 魚介類や肉類はできるだけ新鮮なものを口にすること、添加物や着色料の少ない食品にすること、 などです。
蕁麻疹の日常生活の注意
１．ゴムがきつい下着は、ゴムが当たる部分に蕁麻疹がでることがあります。 刺激が少ない楽な下着を選びましょう。
２．一定の食物、嗜好品、刺激物によって蕁麻疹がでる場合は、原因の食品を避け、 バランスのとれた食事をしましょう。アルコールも痒みを強めるので控えましょう。
３．不安・ストレスも蕁麻疹の原因です。リラックスした生活を送りましょう。
４．汗をかくと蕁麻疹が出る場合は。汗をかくような激しい運動は避けましょう。
５．熱いお湯によって蕁麻疹がでる型はお風呂のぬるめにしましょう。
６．日光、温度差の大きい生活（真夏に冷たいプールに入るなど）によって蕁麻疹がでる場合、 日常生活を見直して、規則正しい健康的な生活をしましょう。
